2022年7月の記事一覧
JAXA筑波宇宙センター、サイバーダインスタジオ見学会【工業科2学年】
JAXA筑波宇宙センター、サイバーダインスタジオ見学会【工業科2学年】
7月14日(木)「マイスター・ハイスクール」事業の一環として、JAXA筑波宇宙センターとサイバーダインスタジオの2か所を見学してまいりました。
まず、JAXA筑波宇宙センターでは実際に使われた機体や部品、また試験用モデル機などが展示されており、普段は触れることのできない宇宙分野の知識に触れ、興味関心をもって見学している様子でした。
次に見学をしたサイバーダインスタジオは、装着型サイボーグHALを中心に、日々開発が進む様々なテクノロジー、特に人・ロボット・情報系を融合複合するサイバニクス技術をテーマに展示・運用している施設で、実際にその一例であるHALを体験することができました。腕にセンサーを巻いて、どのように身体を動かすかという意思情報を含んだ「生体電位信号」を受け取ることで、生徒が腕を曲げるとHALも腕を曲げる様に動きました。全員の生徒が体験させていただき、それぞれ驚いたり感動したりしていました。
ご協力いただいた企業の方々ありがとうございました。
JAXA筑波宇宙センターでの見学の様子
サイバーダインスタジオでの見学の様子
〔電気科3年〕ワイヤレス給電に関する講習会
マイスターハイスクール事業に関する講習会のひとつとして、本校電気科3年生22名を対象に
ワイヤレス給電に関する講習会が開催されました。
期 日 7 月 8 日(金) 13:30~15:00
会 場 南相馬市ロボットテストフィールド
講演テーマ ワイヤレスエネルギー伝送 ~身近な電気と生体のつながり~ について
講 師 東北学院大学工学部 電気電子工学科 教授 博士(工学)佐藤 文博 氏
東北大学 未来科学技術共同研究センター(NICHe) 特任教授 博士(工学)鈴木 高宏 氏
ワイヤレス給電については、「機器」と「生体」に関する内容について、お話しいただきました。
1.感温磁性体による不思議な現象について
一定の温度になると磁性体が相転移を起こす性質を利用して、感温磁性体を利用しているが
磁性体の温度によって、磁性体としての性能を示したり、示さなかったりする現象について
学習させていただきました。お湯に漬けた感温磁性体が回転をする現象に驚きを感じました。
2.医療分野への応用について
ワイヤレス給電と感温磁性体を組み合わせることで医療分野へ応用できることがわかりました。
筋力細胞に刺激を与えると筋肉が動きだすことやガン治療(正常細胞にはダメージを与えない
温熱療法)についても学習することができました。
感温磁性体を回転させる実験 ウサギによる筋力回復実験
実 演 ワイヤレス給電をしながら走行する自動搬送ロボットについて
講 師 NITTOKU株式会社 福島事業所 FA事業部 精密FAビジネスユニット
クリーンシステムグループ グループリーダー 稲田 賢 氏
工学博士 安部 拓馬 氏
東北大学 未来科学技術共同研究センター(NICHe) 特任教授 博士(工学) 鈴木 高宏 氏
東北学院大学工学部 電気電子工学科 教授 博士(工学) 佐藤 文博 氏
写真上は、小型電気自動車に対する駐車中のワイヤレス充電についてのようすになります。
送電コイルから給電して自動車の底面にある受電コイルで電力を受ける仕組みについて学習
しました。
写真下は、ワイヤレス給電をしながら走行する自動搬送ロボットについてのようすになります。
ロボットの側面に付けられた受電コイルに対し、走行コース横に立てられた給電レールから
電力を供給する走行給電の仕組みについて学習しました。
近未来の話として、空飛ぶドローンも今後10年以内にはさらに技術が進み、ワイヤレス給電が
実現できるようです。ワイヤレス給電という近未来の夢の技術も実用段階に入っているのでは
ないかと感じた一日でした。
小型電気自動車に対する駐車中のワイヤレス充電
ワイヤレス給電をしながら走行する自動搬送ロボット
【電気科】実務家教員による次世代モビリティ学習~電気自動車、自動運転車、歩行領域EV~
6月8日(水)にロボットテストフィールドにて、以下の出前授業が実施されました。
内容:電気自動車、自動運転車、次世代モビリティについて
講師:東北大学未来科学技術共同研究センター 鈴木高宏特任教授
場所:福島ロボットテストフィールド
主催:(公財)福島イノベーション・コースト構想推進機構
協力:東北大学未来科学技術共同研究センター
鈴木教授から環境問題、EVと自動運転車の原理、課題と研究内容についての講義を受け、生徒たちは「EV普及はなぜ日本で伸びないのか」「グリーンスローモビリティ(※)を活用できる場所は」「災害時に役に立つモビリティは」と問題解決について感想や考察も出ており、EVについて理解や興味関心が高まったと思えます。鈴木教授からはこれらを研究して、「街づくりに活かせればと」と話していました。また、体験学習として以下の実機を利用させてもらいました。
※グリーンスローモビリティとは、低速(時速20km未満)で環境にやさしく走る4人乗り以上の電動車を指します。
①小型EVバス
8人乗りのグリーンスローモビリティ。実際に搭乗させてもらいました。
②超小型EV~自動運転車~
一人乗り用EV。センサによる常時計測の活用技術として、レーザー測量技術により周りの建物や障害物などの環境を計測しながら走行する機能を搭載しています。実際に障害物を検知しているモニターを見学させてもらいました。
③マイクロモビリティ
歩行領域EVとして「立ち乗りタイプ」「座り乗りタイプ」「車いす連結タイプ」を運転させてもらいました。
7~10km/hほどの速度で走行可能です。
実機を基に説明を受け、EVに関する先端技術やそれらの抱える技術課題を学ぶことができました。
これらの体験を通して、学校生活でのものづくりや地域の復興に活かしてしていければと思います。
〇マイクロモビリティ運転動画
【産業革新科(工業) 】環境化学コース2年生マイスターハイスクール講演会
7月7日(火)産業革新科(工業)環境化学コースの2年生を対象に、大内新興化学工業株式会社原町工場で取締役工場長をされていらっしゃる志賀敏文先生を実務家教員にお迎えしてご講義をいただきました。
「環境分析を通して環境問題を考察する」と題して、環境保全のために企業で実際に行っている分析技術や取り組みなどについてご説明頂きました。また、ろ紙と水性ペンを用いたペーパークロマトグラフの実験を実演することで、化学分析には欠かせない、クロマトグラフ分析の基礎を体験することができ、生徒諸君も環境分析や環境問題に関して興味が湧いたようでした。今後も継続してご講義いただきます。
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