学校長あいさつ

 

 国指定重要無形民俗文化財の相馬野馬追の出陣の地として、全国的にも有名な相馬小高神社の眼下を、八丈石山からとうとうと流れる小高川を挟んだ南の丘に聳え立つ、小高産業技術高等学校は、平成二十九年四月に小高工業高等学校と小高商業高等学校が統合されて誕生しました。

 両校とも長い歴史を誇り、多くの同窓生が国内外の産業界で活躍しています。現在は、地域の復興を担う人材の育成を目指し、「創造」「敬愛」「共生」の校訓の下、工業科は機械科、電気科、産業革新科(環境化学コース・電子制御コース)、商業科は産業革新科(ICTコース・経済金融コース)(1年はビジネスパイオニアコース)、流通ビジネス科(2・3年)で生徒・教職員一丸となって取り組んでおります。

 開校からこれまでには、保護者の皆様をはじめ同窓会や地域の方々、そして関係各位には温かなご支援を賜りましたこと厚くお礼申し上げます。

 令和6年度は学校経営・運営ビジョンにも示しましたとおり「変化の激しい21世紀を生き抜く力の育成」を目標に掲げ、重点目標として1学力の向上、2豊かな人間性の育成、3進路希望の実現、4開かれた学校づくりに取り組んでまいります。

 また、本校では令和6年度から3年間、福島県教育委員会高校教育課の「脱炭素社会の実現に向けた産業人材育成事業」を通して、「福島県2050年カーボンニュートラル」に向けて、2050年の福島県を担う世代となる高校生を主体とした人材育成を展開してまいります。これは、本校における再生可能エネルギー人材育成の取組を、地域における脱炭素行動の推進モデルとして位置づけ、地域社会での脱炭素行動の実装に向けて必要な知識や技術の習得を図り、地域社会を牽引する人材を育成するという事業です。

 さらに、本校に通う生徒一人一人の学習状況を的確に把握し、丁寧に指導することにより学習習慣の確立を図ることで、個に応じた学力の向上に取り組んでまいります。

 今後とも相双地区の商業と工業の専門高校として頑張ってまいりますので、ご理解とご協力、そしてご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

令和6年4月           

                校長 佐竹 建城