学校生活

第3回課題研究発表会が実施されました

第3回課題研究発表会が1月15日(金)に本校で実施されました。

今年度は新型コロナ感染拡大予防のため、発表(代表)者のみの参加としました。

例年、全校生徒に加えて外部から企業や保護者等を招いての発表会であったため、聴講者を少なく残念なところではありましたが、一年間の研究成果を緊張しながら発表していました。また、今回はミキサーやオンライン配信ソフトを利用しての発表となりました。

各専門科代表生徒による研究テーマは以下のようになります。

 

【工業科】 

①「ロケットストーブの製作」機械科

高校三年間で学んだ知識や技術を生かし、災害時や非常時でも使える暖房・調理器具を製作しようと考え、ロケットストーブを製作しました。皆で笑顔になれるような製品づくりを目標にしました。改良を重ねながら3台のロケットストーブを製作し、最後はクラスのみんなと食材を調理して食べることができたので大変満足しています。

 

②「足踏み式消毒液スタンドの製作」機械科

新型コロナウィルスの影響は、社会に大きく影響を与えています。私たちは機械科で学んだものづくりの知識や技術を生かし、コロナウィルス感染防止に役立つ「足踏み式消毒液スタンド」を製作しました。廃棄予定の机を活用し、切削や溶接・手仕上げを行って製作した消毒液スタンドは県庁や市役所、近隣の学校などに寄付し、多くの人に役に立っています。

 

③「コナン(電動)スケボーの製作」電気科

Arduinoマイコンを利用して、始動の速度制御が可能な電動スケートボードを製作しました。走行速度は高校生1人が乗って14[km/h]程度が出せました。ベニヤ板等を加工して本体を作りましたが、強度を高め80kg以上の人が乗っても走行可能です。

  

④「IoT機器の開発」産業革新科電子制御コース

LinuxがインストールされたサーバーPC、およびAruinoマイコン、Wifiモジュールなどを使用して、遠隔地から室内のエアコンが制御できるIoT機器を開発しました。iPadなどのタブレット端末やスマートフォンから、エアコンのON、OFFや室内の温度を確認することができます。

 

⑤「透明セッケンを作る」産業革新科環境化学コース

実習で石けんを作ったことがきっかけで、透明な石けんを作ってみたいと思いました。実際に透明石けんをつくることに成功しました。普通の石けんは結晶が大きいため、光が散乱して濁って見えます。透明石けんはできる限り大きな結晶を生成させないようにつくります。そのために結晶の間にグラニュー糖を加え、糖分子を利用して結晶を小さくすると透明石けんができます。

 

【商業科】

⑥「広告が与える影響とは?」産業革新科商業コース

 普段、何気なく見ている「広告」について興味を持ち、今回、「広告が消費者に与える影響」という課題を設定し広告の影響力がどれほどあるのかを研究しました。課題の検証にあたり様々な広告を調査しすることで、アイテムごとの特徴や広告に込められた企業の戦略等を読み取ることができました。また、実際に研究で得た知識を活かし、地元の飲食店の広告(ポスター)を作成し、少しでも地元商店街の活性化につながればと思い活動を行いました。

 

⑦「Send The Charm Of ODAKA Town」流通ビジネス科

これまで学習した商業の知識を活かし、小高の街をPRし、より小高を知ってもらうとともに、活動を通して地域活性化や復興に少しでもつながればと思いました。そこで、小高のパンフレットを作成し、小高の地の良いところを発信し、多くの人が「小高に行ってみたい」と思ってもらえるようなものにしたいと考えました。

作成にあたっては、地域の方への市場調査や校内アンケートを実施したり、作成したものを実際に見てもらい、小高の魅力を伝えることができたかを検証するなど、よりよいものになるよう研究を進めました。