SPH事業報告

小高産業技術

地域産業の振興に必要な「挑戦し継続する力」の育成

 11月7日(火)5・6時間目に産業革新科B組1年(ICTコース18名、経済・金融コース9名)計27名の生徒は授業の一環として地域の現状の理解と課題解決についての講習会を受講しました。
 講師には、Visitor代表の森山貴士様をお招きしました。小高区の現状の話から課題の解決策の考え方をパワーポイントなど交えて教えていただきました。
 さらに経済・金融コース9名の生徒は2つの班に分かれ、自分たちの身近な課題を考え、解決策を提案するグループワークを行いました。
 それぞれのグループで出した課題を自分の好きなことや興味のあることと組み合わせて課題を解決する方法を考えていました。
 生徒たちは普段の生活では結びつかない物同士を組み合わせ、楽しみながらも一生懸命に案を出し合っていました。
 今回の講習を通して、課題の解決策の考え方や地域の振興必要な挑戦し継続する力を向上させることができました。
  

会議・研修 講演会「アニメーションの力による地域復興」

11月15日(水)、㈱ガイナックス福島 代表取締役 浅尾芳宣 様から「アニメーションの力による地域復興」という演題で講演をしていただきました。
 ガイナックスは様々な企画力で多彩なアニメーションを世界に発信している企業です。それだけではなく、企業や自治体と連携して地域復興に取組まれている事でも有名です。昨年度は小高区PRアニメーションも制作していただいています。
 今回の講演では、浅尾取締役を先頭に地域復興に取組んでいる事例を聞かせていただき、「解決策やアイディアを組合わせて、問題の解決策を見つける力や、アイディアにつなげる力」を育成する良い機会となりました。
  
 アニメーション作成に関する質問もあり、全校生アニメーションの魅力に取り込まれたようです。質問をしているのは、本校PRアニメーションでアフレコをした生徒です。

Cross Training Program(学科間相互学習)

 11月10日(金)6校時目に産業革新科1年生2クラスにおいてCross Training Programを実施しました。
 大学科の違う商業と工業の生徒が、互いに自分たちの専門性を高めるために5分野にわかれて調査、探求し、「知識構成型ジグソー活動」を活用しながらグループ活動を行いました。
 生徒、教員共々初めての活動のため、はじめは緊張していましたが、時間がたつにつれて少しずつではありますが、話が活発になってきました。異なる専門分野を学ぶ別のクラスの生徒が助け合い、1つのことに取り組むことによって、生徒たちは大変ながらも達成感を感じていると思います。また、今後はこの活動の振り返りを互いのクラスで行っていきます。
  

バス 会津大学訪問

11月7日(火)に工業科1年生の希望者30名が公立学校法人会津大学を見学しました。
 会津大学は、「成長する人間力で世界を驚かそう」をスローガンに未来志向で人材を育成している大学です。今回は、進路の選択肢として進学を考えている1年生が、実際の大学の雰囲気を体験すべく模擬講義や施設設備の見学をしました。
〇模擬講義「ロボット工学講座」矢口勇一 教授
 90分という長さを体験しました。内容は、ロボットの構成とそれを制御する方法、sin・cosを必要とする数学的要素を取り入れた、空間座標の捉え方を学ぶ内容もありました。とても高度な内容でしたが、時折国民的人気のネコ型ロボットも登場し、「これは何で動いているの?」といったディスカッションが尽きない楽しい講義を拝聴することができました。合間には、ミニドローンの飛行体験も、あっという間の90分でした。
 〇学生食堂でのランチ
 学生食堂では、安くておいしいランチをいただきました。定番のカレーや会津ならではのソースかつ丼、麺類とメニューも豊富、悩んだ末に選んだメニューは?

 〇校内の見学
  昼食の後は校内の見学をしました。とにかく広い、1時間しっかり歩きました。
  校内には最先端の設備を備えた、様々な研究室があり、将来どんな研究をしてみたいか考えさせられる場面もありました。
 復興支援センターでは、様々な企業の方が集まり、私たちの生活を支える技術開発を行っています。私たち自身も将来、地域復興の手助けができる技術者を目指さなければと、決意を新たにしました。
   

奇抜な踊りで
ペッパー君もお出迎え
全身で歓迎してくれました。

 情報系の大学だけあって、様々なプログラミングが施されていました。

  短い時間でしたが、「こんな充実した環境で勉強してみたい」と話す生徒も見られ、進学という選択肢を具体的に考えられる体験をした一日となりました。

 会津大学の皆さん、見学をさせていただき、
ありがとうございました。
 

 

社会人として必要な「コミュニケーション力」の育成(電話応対実習)

 11月2日(木)、流通ビジネス科1年及び産業革新科1年B組の生徒は、授業「ビジネス基礎」の一環として電話応対の実習を行いました。
 各グループを一つの会社と想定し、一人の社会人という自覚を持ち実習に取り組んでいました。電話応対では互いに顔が見えないため戸惑う生徒もいましたが、「自分は会社の顔」であるという意識を持ちながら要件を確実に伝えようとする姿が見られました。今回の実習を通して、社会人として必要なビジネスマナー、コミュニケーション力を向上させることができました。

  

ドローンスクール

 10月30日(月)、2年産業革新科 電子制御コースの生徒を対象にドローンスクールを行いました。
 ドローンの操縦体験をする前に、2名の講師の先生より講義を聞きました。
 講演1『福島イノベーション・コースト構想と南相馬市の取組について』
  講師:南相馬市商工労政課ロボット産業推進担当 課長 神沢吉洋 様
 講演2『ドローンの仕組みと利活用について』
  講師:高野建設(株) 代表取締役副社長 高野裕之 様
 
 今回のドローンスクールの目的とドローンに関する知識や技術及び技能を理解した後、操縦体験へうつりました。
 実技講習では、DJIファントム2台、Parrotミニドローン3台をご用意いただき、高野建設(株)、(株)ゆめサポート南相馬、南相馬市役所商工労政課の方々にご教授いただきました。
 屋外(南庭)では、ファントムを使用しての操縦体験をしました。台風の影響から時折強風が吹いていましたが、生徒の操縦でも安定した飛行を見せていました。
  
 室内では、ミニドローンを簡単なコースでレース方式にて操縦体験をしました。

 操縦体験をした生徒達から『単に動かすだけなら簡単ではあるけど、ドローンの向きや動いていく方向を理解するのは難しい。もっと時間をかけて体験したかった』と同じ意見が多く聞けました。
 高野建設(株)、(株)ゆめサポート南相馬、南相馬市役所商工労政課の皆様には、貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。

社会人として必要な「コミュニケーション力」の育成

 10月12日(木)と10月16日(月)、流通ビジネス科1年及び産業革新科1年B組の生徒は、授業「ビジネス基礎」の一環として売買契約の締結及び履行について模擬取引を行いました。
 各グループを一つの会社と想定し、新しいスマートフォンのアイディアを考案しました。グループディスカッションを通して斬新なアイディアが多く考案されました。
 また、見積依頼から代金の領収まで各種書面を作成して売買契約の締結から履行までの一連の流れを理解しようと真剣に取り組んでいました。書面の作成方法だけでなく、会社内外におけるコミュニケーションの大切さについても深く学ぶことができました。
 今後は両学科合同で電話を使用した商品の受発注について学び、ビジネスマナーやコミュニケーション力の更なる向上を目指していきます。

  

ビジネスに活用できる「伝える力」の育成

 本日1012日、情報ビジネス科3年生26名、流通ビジネス科3年生28名、産業革新科1ICTコース18名は、授業の一環としてプレゼンテーション講習会を受講しました。

 講師には、福島テレビの現役アナウンサー・坂井有生様をお招きしました。身近なプレゼンテーションの例として、新幹線や実況中継、CM大賞の映像を題材に、様々な『伝えるためのポイント』を教えていただきました。

 今回の講習会で得た『緩急をつける』ことや『言いたいことを丸暗記しない』、『話を短く区切る』といった伝えるコツを学び、3学年は課題研究発表会に向けて気が引き締まった様子でした。1学年は今後プレゼンテーション能力が必要になります。今回の講習会で学んだことを、是非日常生活でも意識して生活してみましょう。
 伝えるプロであるアナウンサーの生の意見を聴けたことで、進路についてや日頃の話し方を見つめなおすことができる有意義な講習会となりました。

  

南相馬市内の地域資源や復興状況の視察

 9月15日(金)に1年産業革新科B組、同じく流通ビジネス科の生徒は、学校がある南相馬市の課題や魅力を改めて発見するという目的の中で、南相馬市観光協会のボランティアガイドさんとともにバス研修をしてきました。
 生徒は改めて南相馬市を見ることによって、今まで知らなかった場所や見直す場所が多数あり、真剣に研修に取り組んでおりました。今後はこの経験を生かして、課題の解決方法を授業内で考えていく予定です。
 

再生可能エネルギー関連施設の見学

平成29年8月7日(月)、電気科や産業革新科及び機械科の生徒21名が福島県沖にある福島浮体式洋上ウィンドファームを見学しました。
この施設は、丸紅株式会社(プロジェクトインテグレータ)、東京大学(テクニカルアドバイザー)、等からなるコンソーシアムが、経済産業省からの委託を受けて浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業を推進しています。
この実証研究の内容を理解するとともに、東日本大震災の被害からの復興に向けて、再生可能エネルギーを中心とした新たな産業の集積・雇用の創出を行い、福島が風車産業の一大集積地となることに関する知識を養う目的に行いました。
生徒たちは、小名浜港から船舶で片道2時間程かけての見学でしたが、施設を間近に見ることで実証事業のスケールを実感できる貴重な経験となりました。今後、未来のエネルギーの在り方を創造する力の育成に結びつけます。