SPH事業報告

小高産業技術

ヤフー石巻復興ベース 視察研修

 12月12日(火)1学年産業革新科B組及び流通ビジネス科は、宮城県石巻市にあるヤフー石巻復興ベースに視察研修に行ってきました。同じ被災地である石巻市の復興状況視察や、復興を支える企業のマーケティングを学んできました。
 ヤフー石巻復興ベースの設立経緯や、具体的なこれまでの取り組みをお聞きした後、近隣の商店街を歩きました。ほとんどの箇所が背丈よりも高いところまで浸水しているにも関わらず、お店や建物が戻っているのが印象的でした。また、1階は駐車場にするなどし、今後起こるかもしれない津波被害をおさえる仕組みもされていました。
  
 午後はヤフー石巻復興ベースの「フィッシャーマン・ジャパン」という漁業の取り組みを事例に取り「若者にお魚をもっと身近にするための企画を考えよう!」をテーマにワークショップを行いました。短時間のところでも、生徒一人ひとりが案を出し合ってまとめたものは、講師である 松本裕也 様よりお褒めの言葉もいただきました。
 今日の取り組みを参考に今後の授業に活かしていきたいと思います。ヤフー石巻復興ベースの皆様ありがとうございました。
    

SPH講演会「異種複数ロボットのための情報システム」

12月11日(月)、SPHに関する講演会を開催しました。
 演題「異種複数ロボットのための情報システム:会津大学の紹介」(全体2時間)
 講師「公立学校法人 会津大学 コンピュータ理工学部 ロボット工学講座 教授 成瀬継太郎 氏」

  会津大学は「成長する人間力で世界を驚かそう」、世界を視野に入れた未来志向で人材育成に取組んでいる大学です。
今回は、全校生で講話を聞かせていただき、未来視点で課題を探求し解決しようとする意識を高めました。
 講演会は成瀬教授が大学で取り組まれている「アイガモロボット」の紹介からスタートしました。アイガモロボットは水田の雑草を除去するロボットで、雑草の種をロボットで撹拌し水中にとどめ、発芽を防止するというものでした。今後は複数のアイガモを自立連携して動作させるようにしたいと話されていました。
 お話の中で、たくさんのロボットを紹介していただき、技術力の進歩に驚かされました。
 質疑応答では「人工知能AI」について沢山の質問がありました。成瀬先生のお答えの中で印象的だったのは、「ロボットは目的がはっきりしていないと動きに制限があるので、まだまだ人間の仕事を奪われることはない」また、「人間のように”カッコ良い”とか”きれい”、”愛”を理解するのは難しいので、人間を超えるのは難しいのではないか」とうことでした。質問した生徒の「AIが進むことへの不安」が払拭された様子でした。
 今回の講演会では、商業科、工業科全員でお話を伺い、ロボット社会が身近になり始めた現在において、ロボットの活動の場(災害現場など)に応じた課題を解決するために、ロボットと情報システムについて様々な取り組みがなされているのだと考えさせられる講演となりました。

工業化学科・産業革新科環境化学コースSPH化学工場見学

 12月1日に工業化学科3年生・産業革新科環境化学コース1・2年生は、工場見学でいわき市へ行ってきました。
 午前は、クレハいわき事業所、クレハ分析センターを見学しました。
クレハいわき事業所について説明いただき、施設内を見学させていただきました。
クレハ分析センターでは、小高工業高校の卒業生が1日の仕事内容についてリアルにお話してくださいました。
クレハ分析センター内を見学させていただき、私たちの身近にある製品が、どのように研究や検査されて作られているかを見ることができました。
 午後は、ケミクレア小名浜工場を見学しました。
実習で使用したことのある機器や器具もありました。逆に、実習で手作業で行っていることが全自動で行うことのできる機器もあり、関心を持って説明を聞きくことができました。大きなプラントも見せていただき、学校内では学ぶことのできない体験ができました。化学への関心と、社会に役立つ化学について考えることができました。
   
お忙しい中、見学させていただきありがとうございました。

2017国際ロボット展見学

12月1日(金)、東京ビックサイトで開催された「2017国際ロボット展」を見学しました。
 参加者:機械科2年生、電気科2年生、産業革新科電子制御コース2年生
 国際ロボット展は、国内・海外の最新ロボット技術・製品と共に、AI、ビッグデータ、ネットワーク関連など次世代技術が幅広く出展される国内最大の展示会で隔年の開催となります。様々な産業用ロボットや介護ロボットなどが展示実演されていて、さながら工場の雰囲気でした。生産ラインが何本も作られていました。
 ロボットならではの自動化されたスピードや正確さ、人間の代わりに働く様子に驚きました。また、ロボットの動作を見ることができて、ロボットの可能性についても知ることができました。
 今回「国際ロボット展」を見学したことで、イノベーション・コースト構想における新たな産業(ロボット分野)の関連技術を学ぶ上で活用できる内容でした。
   

制御技術講習会LEGOマインドストームEV3

11月20日(月)、 産業革新科(電子制御コース)2年生を対象に、(株)アフレルの春木賢治様を講師としてお招きし、制御技術講習会を実施しました。
電子制御コースでは、モノを制御(コントロール)するための技術を学習しています。制御をするためには、電子回路やプログラムに関す知識が必要となります。本日は教育用LEGOロボットを制御する実習を行いました。
”50cm進んで止まりましょう”との課題への取組
「50cm進むには、タイヤが何回転すればいいのだろうか?」
「車輪の円周=直径×円周率(3.14)だから
50cmを円周で割ればいいんだ!!」
では、90度回転するには・・・・・
「90度回転した時の円周は◯◯だから
〇〇すれば良いんだな」
などと友人と相談して決めていきました。
この考える課程がおもしろいのです。
制御の基本を学んだ後に、LEGOロボットで車を製作し、車を思い通りに走らせるプログラムを作成しました。
タイヤは二輪、設定通りに前進し、指定した距離でピタッと止めることができました。
課題「自動走行車の製作」
<①ラインの上を自動走行する車>
光センサーで、床面を照らした光の反射の強さを調べながら、黒線の上を走らせます。
<②ぶつからない車>
さらに車体正面には超音波センサーを装着、超音波で距離を測定します。
前の車に近づくとゆっくり減速、ぶつからず安全に走り続けます。
今回の講習会では、講師の先生よりセンサーの使い方やプログラミングのコツについて教えていただきました。
最先端の技術である「自動走行」も、制御技術を学んでいけば身近に感じられるものです。制御技術を学んで生活を便利にしていきましょう。